第8回居住支援

家電も何もない?生活保護開始時の実態と私たちの生活支援

弊社を頼る方の多くは、冷蔵庫などの生活必需品を持たずに新生活を迎えます。過酷な現状と、協力企業と連携した「家具家電の無償提供・運搬」を通じた自立支援の取り組みをお伝えします。

何もない部屋のキッチンに、作業員2名が冷蔵庫を運び込んで設置している様子

居住支援法人として日々多くの方の相談を受けていると、生活保護を受給して新たな住まいで生活を再建しようとする方々の「過酷なリアル」に直面します。

私たちの元を頼ってこられる「住宅確保要配慮者」の皆様のほとんどは、十分な手荷物を持っておらず、生活に必要な備品が全くない状態からスタートします。無事にアパートの契約ができても、その部屋には冷蔵庫も洗濯機もありません。これでは、食事を保存することも、衣服を清潔に保つこともできず、心身ともに安心できる生活基盤を築くことが非常に困難です。

制度上の支給(家具什器費など)が活用できるケースもありますが、条件が限られたり時間がかかったりすることも少なくありません。そこで弊社では、生活保護受給者の方がすぐに入居後の生活を安定させられるよう、生活必需品の準備を独自にサポートしています。

この活動を力強く支えてくれているのが、同じ居住支援法人の仲間である「株式会社メモリアル」様です。同社から中古の冷蔵庫や洗濯機といった生活必需品を無償で譲り受け、弊社が対象者の方の新居へ無償で運搬・設置を行っています。

何もない空っぽの部屋に家電が運び込まれた時、多くの方が安堵の表情を浮かべられます。私たちはこれからも地域の協力企業と連携し、単なる住まいの確保にとどまらない、生活の再建に向けた温かい伴走支援を続けてまいります。